タキオングリント

「就職したい」「お金を稼いで自立したい」という気持ちはあったようですが、働くことへの不安と、毎日通えるのかという自信がなく、心を閉ざしていました。当初は遅刻や欠勤をすることもあり、またスタッフとのコミュニケーションもうまくとることができていませんでした。

個別でコミュニケーションに関するトレーニングを受けたところから、前向きな変化が見られました。トレーニング内で、自分の趣味や特技をスタッフと共有したことで自信がつき、休憩中にも他の利用者さんと話している様子を目にする機会が増えました。また、学習中にも積極的に発言をするようにもなりました。

就職して2年経ちますが、欠勤することなく日々責任感を持って働いているようです。タキオングリントでは、毎年就職を目指す利用者さんのために卒業生の体験談やアドバイスを聞く就職講演会を行っています。その会に卒業生として出席し、働くうえで大切なことや、余暇の過ごし方などを堂々と発表してくれました。

思ったことをそのまま口にしてしまうため、タキオングリントに通うまでは、対人トラブルが多く、それに悩んでいたそうです。ビジネスマナー学習や、個別のサポートがあるところを気に入ってくださり、通所をスタートしました。

ビジネスマナー学習を通じて、相手の気持ちを考えることの大切さを学べたとおっしゃっています。学習では、コミュニケーションの悪い例を使用し、「こんなことを自分が言われたら、どんな気持ちになるだろう」ということや、「相手を悲しい気持ちにさせないためにどうすればいいか」を講師と共に考えていきます。その過程で、だんだんと相手の気持ちを理解できるようになったようです。 またグループ・ワークの時間を使って、ビジネスマナーで学んだことを実践でき、徐々にコミュニケーションのトラブルが減ってきました。