リベラルワークス

これまでも、A型事業所を使ったことがありました。 その後就職をして、体調を崩してしばらく休み ひょんなことから、こちらの事業所で働くようになりました。 働く前は在宅で、体調不良のこともありゆったりした生活をしていましたが 少し物足りなさを感じていたのと、将来についての漠然とした不安がありました。

今まで通ったことがあるA型事業所との雰囲気の違いに、初めはおどろきました。事業所はBGMが流れていますが、割と静かでした。 そして、福祉事業所っぽくありませんでした。 私はマンガのセリフを外国語に書き換える写植という仕事から始まったのですが、一人一人に任される責任と裁量は福祉事業所というより、普通のオフィスワークでした。 初めは、わからないことばかりで、調べながら、聞きながら進めるのでなかなか時間がかかりました。 みんなが別々の仕事をしているので、孤独な気もしたのですが、集中して仕事に取り組むにつれて自分が仕事をしている達成感を感じるようになりました。 マンガを一コマずつ編集し、１ページが出来上がり、１話が出来上がり、１冊が出来上がったとき、これまでに感じたことのないほどの『やり遂げた』喜びを感じました。 作品を重ねるごとにパソコンソフトの知識が身についていくことも嬉しく、ついにプライベートでMacBookを購入して、自分が作りたいものを作るようになりました。 私は、この福祉っぽくない事業所と本当に良かったと思います。

大学に在学中にちょっとしたきっかけから、発達障害の診断を受けました。 一般企業への就職は決まらず、卒業してから1年ほど、アルバイトをしていました。 対人関係につまずいてしまい、バイトをやめて新しく働く場所を探していました。 ハローワークに定期的に通い、なかなか自分に合った仕事と思えるものに巡り会えずにいると 専門援助部門の職員さんからA型事業所があることを教えられ、資料の中にあったリベラルワークスに見学に行ったのが、この仕事を始めたきっかけです。

どこかで、一般就労するべきだと思っている自分がいて 福祉就労（障害者手帳を持っていることをオープンにした就職）をすることに 少し抵抗というかショックを感じていました。 でも、働き始めると、あまり気にならなくなりました。 自分は自分でしかない、他の誰かの目を気にして、無理をして自分の苦手を克服するより 自分の持っている力を伸ばして、伸ばして、仕事にして行った方が 気持ちも体も楽で、自分の人生に充実を感じられるようになったからです。 学生時代や、アルバイトをしていた頃、どこかで誰かの基準を気にしていて 『苦しいけど、このままの自分ではいけない、頑張らなければいけない』 と自分を責めていましたが、ここにきて 『自分は自分、それでいい。そこに必要なスキルをプラスしていけばいい』 そう思えるようになると、すっと気持ちが楽になりました。 今は、動画編集の仕事をしていて、もっともっと技術を伸ばして 自分の未来を切り開いていきたいと思います！！