就労継続支援A型事業所

就労継続支援A型について

就労継続支援A型とは?

就労継続支援A型とは、障害や難病のある方が、雇用契約を結んだ上で一定の支援がある職場で働くことができる福祉サービスです。勤務形態は事業所ごとにさまざまですが、1日の実働時間は4~8時間程度であることが多く、仕事内容としては、カフェやレストランのホールスタッフ、パソコンによるデータ入力作業、パッキングやラッピングなど業務は多岐に渡ります。

障害者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつであり、現時点では一般企業での勤務が難しい65歳未満の方に、一定の支援下で継続して働けるような職場を提供しています。

利用者はA型事業所との間で雇用契約を結ぶので、基本的には最低賃金額以上の給料がもらえます。厚生労働省の社会福祉施設等調査によると、A型事業所は2016年時点で3455事業所、利用者は6万8070人です。

就労継続支援A型の利用方法

就労継続支援A型の事業所で働くためには、「選考」と「市区町村での申請」の二段階の手続きを経る必要があります。A型事業所の求人は、市区町村の障害福祉窓口やハローワークなどで紹介してもらえます。応募したい事業所を見つけたら、履歴書を送り、面接などの選考を受けましょう。

選考の結果、無事採用が決まったら、つぎは市区町村の窓口を通じて就労継続支援A型のサービス利用を申し込みます。申し込みの際には、どのサービスをどのように利用する意向があるのかを説明する「サービス等利用計画案」を作成する必要があります。採用内定後、市区町村の障害福祉窓口で調査員による生活状況などの聞き取り調査を受け、サービス等利用計画案を作成、受給者証が発行されて勤務開始となります。

就労継続支援A型の給料

就労継続支援A型の事業所では、雇用契約を結んだ上で働くことになりますので、最低賃金額以上の給料が保障されています。ただし、前年度収入によっては利用料を支払う必要がある場合もあります。

厚生労働省の調査結果によると、2015年度のA型事業所の月額平均給料は6万7795円でした。2014年度の平均給料では6万6412円で、ここ数年は上昇傾向が見られます。

就労継続支援A型事業所の選び方

事業所へ見学に行った際に、具体的な仕事や業務の内容を確認してみましょう。仕事内容は事業所によって異なり、例えば「カフェスタッフ」と言っても接客と調理で大きく異なります。また利用者の様子や、利用者をサポートする職員の人数なども事業所を決める大事なポイントです。忙しすぎたり時間に余裕がありすぎることもストレスになる場合があります。

最後に給与についても確認しましょう。お金の話題は出しにくいと感じる方も多いと思いますが、給料は働く意欲を支える大事な要素です。自分の能力はどのように給料に反映されていくのかをしっかり確認するといいでしょう。

就労継続支援A型の事業所では、利用者と事業所側が合意した場合に最低賃金を下回る給料(最低賃金の減額特例)での雇用が認められることがあります。雇用契約を結ぶ前に、その根拠について説明を受け、納得した上で働くことがのぞまれます。

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