わらくや

パーキンソン病を発症された方で、通い始めの頃はほぼ寝たきりに近い状態でした。年齢的なことを考えると「無理をしない方が良いのでは…」と思う状況だったのですが、経済的理由もあり、よい薬に出会い回復への傾向が見られるということから、入所を決意されました。

入所後は養鶏作業担当となり、毎日数千個もの卵を手作業で収穫していただいていました。作業を通じて体調・体力ともに劇的に回復し、その具合はお医者さんも驚くほど…。「通所していると体調も良く、気持ちにも張り合いが出る」と、こちらからお願いしないと有給休暇も取らないほど、毎日通ってくれています。 現在は、仕事だけでなく、趣味での外出も楽しんでいるそうです。「毎日通える場所があるということが本当に嬉しい」と感謝の言葉もいただきました。来年度からは、当事業所と共同事業を行っている会社への就職も内定しています！

てんかんをお持ちの方で、病気の特性上一般企業への就職が難しく、様々な思いを抱えて入所されました。入所後は卵直売所のバックヤードで、洗卵作業と自動販売機管理を担当していただいています。精神的に不安定になることもありましたが、仕事に対しては常に一生懸命に取り組んでくれる方でした。しっかりとお話を聞き、生活の悩みなどについても一緒に考えていくことで、精神的にも少しずつ落ち着いてこられました。

体調的に無理は禁物なので、スタッフが仕事をサポートするほか、病院への付き添いなども行いました。口数があまり多い方ではなく、また発作中の様子はご自身では分からないため、スタッフから医師へ病状の説明をしました。 詳細な説明ができるようになったことで、治療方針や薬の変更が行われ、体調もより改善されたようです。利用者さんの体調、病状の変化にしっかり寄り添えたことは、私たちにとっても嬉しいことでした。