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(コラム)鬼とはなにか
2024/11/12



メンバーのYです。オカルト民俗学が大好きです。
今回は鬼についての雑学を話したいと思います。
鬼とは、昔話やおとぎ話に登場する想像上の生き物です。角が生えていて、体は赤または黒で描かれます。 全世界多岐に渡って存在する存在ですがまずは日本、インドと大きく分けて解説します。


日本

日本では桃太郎が有名ですが一言で善と悪の区別できる存在ではなく、 人間の禍福を支配する祖霊ー祀られざる祖霊と考えられていました。 時代を遡ってみると縄文人が山の民で、弥生人が田の民と単純に見做すことはできないかも知れないが、稲を手に新たにやってきた人々が、先住民であった山の民を畏怖の念をもって「鬼」と見なしていたとも考えられる話です。  その後権力者が現れるようになると、四方を征服する中、「まつろわぬ民」を退治すべき「鬼」と見なしました。それが「土蜘蛛」や「大嶽丸」「悪路王」「弥五郎どん」「両面宿儺」(りょうめんすくな)などと呼ばれる、本来は各地方で穏やかに暮らしていた人々あるいはその棟梁たちでありました。    興味深いのは、その「土蜘蛛」の名が『日本書紀』にも登場する点です。山の神・大山祇神(おおやまつみのかみ)や木花開耶姫(このはなさくやひめ)などは、天津神こと征服者であったヤマト王権の権力者にとっては、いわば征服された側の一族であります。幸いにも彼らは国津神として崇められる存在となりましたが、それに反して未だ王権に反抗し続けた「まつろわぬ民」は、「鬼」と見なされて討伐すべき存在と見なされました。それが、同書にも記された「土蜘蛛」でありました。    一説によれば、渡来人もまた鬼と見なされたこともあったようです。桃太郎に退治された百済の王子「温羅」(うら)や、中国からやってきたという「河童」などもそれに該当するのかもしれません。  つまるところ、「山」こそ、得体の知れない人々が暮らすところだと認識されていたことが、「鬼」のすみかと思われるようになった一因でありました。  そこに蔓延る盗賊ばかりか、山で遭難した人々、あるいは逃げ込んだ人々、山に捨てられた人々、さらには「まつろわぬ民」として征服者から討伐の対象とされた人々、そんな人々が暮らす「山」こそ、恐ろしいところと見なされてきたのであります。

これらの謎めく山の民、彼らこそが「邪」なるもの、つまり「鬼」と見なされてしまったことで、数え切れないほどの「鬼」が日本中の山々で誕生していったと考えられるのでしょう。 日本伝統芸能である能楽の「鬼」は、神に仕える者です。また、能楽の「鬼」は赤や黒の衣装を身にまとい、怒りや復讐の念を強く表しています。これは、能楽が神や怨霊などの力を表現する芸術であることに由来するものです。 般若の面とは鬼女の面であり女の嫉妬と恨みを表現した怨霊の面で『葵上』『道成寺』『黒塚』などの能の演目に用いられます。 「鬼」という漢字は「カミ」などとも読まれ、「カミ」は「神」に通じます。 鬼は本来死者の魂でもともと姿なきものであり神と表裏をなすものであったと考えられます。 鬼が神として祀られる「鬼神社」は全国で4つあり、青森県弘前市の鬼神社、埼玉県嵐山町の鬼鎮神社、大分市の天満社境内の鬼神社、福岡県添田町にある玉屋神社境内の鬼神社です。




インド


鬼の一般的なイメージである、角や牙を生やした恐ろしい姿は、実は仏教の鬼の姿から来ています。仏教には六道と呼ばれる6つの世界が存在し、前世の行いによって来世で生きる世界が決まります。 仏教が教える地獄は、仏教世界観の1つでそこへ登場します。 閻魔の配下として鬼が獄卒の役を務めているとされており、また生前に貪欲であった者は、死後に地獄で餓鬼道に落ち餓鬼になります。 羅刹という人を食うとされる悪鬼は後に仏教に入り守護神とされました。 「めぐみ」と「こらしめ」の両面を持っていた祖霊的な「招かれる鬼」が「追われる鬼」になったのは、仏教と陰陽道の影響が大きいと言われています。
鬼と言えば、桃太郎のように角を生やし裸で虎の皮のふんどしをつけ、金棒を持った姿に描かれることが多いですが、これは鬼門と言う考え方がもとになり、仏教の普及とともにインドの鬼である羅刹や夜叉、それに牛頭鬼や馬頭鬼などの影響を受けていると言われています。 地獄の思想は浄土信仰の流布とともに民衆の間に広まりましたが、地獄の思想は非常に怖いものにしていきました。 しかし仏教と関わりを持つ鬼が全て怖い邪悪な鬼と言うわけではありません。 インドでは帝釈天と戦う悪鬼であった阿修羅は、日本では仏の守り神となっているからです。 子供の守り神とされる鬼子母神もインドではハリティーと言う人食い鬼でありました。 仏教とかかわる鬼の中でかわいらしいのが天邪鬼とも言われています。小さな鬼で不動さんや四天王に踏みつけられ仏の引き立て役とさせられています。 しかし邪鬼の中にも興福寺の竜燈鬼のように、仏を照らす役割を持つものへと高められているものもあります。 鬼の色というと、大きく分けて、赤・青・黄・緑・黒の5種類が存在します。 これは仏教における5つの煩悩のことを五蓋(ごがい)といい、その五蓋を鬼の色に当てはめているため。つまり、鬼の色それぞれには意味があるんです。

赤鬼 赤色の鬼が表す煩悩は「貪欲」。「渇望」すなわち人間の欲望を表しています。
青鬼 青色の鬼が表す煩悩は「瞋恚(しんに)」。瞋恚とは怒りや恨み、憎しみといった人間の憎悪の感情の事を指します。
黄鬼 黄色の鬼が表す煩悩は「掉挙・悪作(じょうこ・おさ)」。浮ついた心や甘え、執着など、自身の心の弱さを映し出しています。黄色の鬼は白色とも言われており、同じ意味を表しています。
緑鬼 緑色の鬼が表す煩悩は「惛沈・睡眠(こんじん・すいめん)」。やるべきことをやらない、だらだらと眠ってばかりいる、という怠けた心からくる不健康や不摂生を意味します。
黒鬼 黒色の鬼が表す煩悩は「疑惑(ぎわく)」。自分や他人を疑う心や、愚痴などを指します。自身の中にある不平不満の心、卑しい気持ちを映し出していると言えます。

鬼の行事も疫鬼の追放を目的とした年中行事「節分」が有名ですが、こちらも仏教の追儺儀礼となっています。



ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからも投稿していきますのでまたよかったらご覧ください。







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