「キナリ」ってどういう意味ですか?と聞かれることがあります。
キナリは、「生成り色」が由来です。生成り色自体をよく分からない方もいらっしゃるかもしれません。
Googleの生成AIによると下記のような説明になります。
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きなり(生成り)色は、漂白や染色前の木綿や麻などの天然素材の色で、ほんの少し黄色がかった白色です。アイボリーやオフホワイトと似た色ですが、別の色です。
【特徴】
ナチュラルな色合いなので、多くの色と相性が良い
飽きにくいので、長期間使いやすい色
色をつけていないため余分な汚染物質が出ず、地球に優しい色
肌触りも優しく自然な風合いが特徴的
【由来】
植物の持つタンニンの色で、麻や芭蕉布などの植物性の繊維が表皮の近くにタンニン酸を多く留めていることに由来しています
色名としては自然志向が高まった現代に生まれ、1970年代に生成りの木綿シャツやジーンズが流行しました
【フランス語や英語での表現】
フランス語や英語では「エクリュ(ecru)カラー」とも呼ばれ、日本でもエクリュカラーと表記されることもあります
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そして、この文章を参考にして「生成り色を示す絵を提示してください」とAdobeの画像生成AIに作画させると、次のような絵が提示されました。

うーん、なかなか素晴らしい。谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」のとある文章を思い出してしまいました。(この話はまた今度。)
さて、生成り色という意味の由来を持つK I N A L I の事業所は、ギャラリーカフェS H I L O Iを兼ねています。「S H I L O I」の由来は、もちろん、「白い」
訪れる方に説明するたびに、我ながらややこしいな、と思ってしまいます(笑)
S H I L O I は、名前の通り、白いことにこだわっています。壁や天井はもちろん、置いてあるモノも白いモノばかり。
このギャラリーは、キャンバスのようでありたいと思っています。
ここで行われるアクティビティや、訪れる人達は、カラフルであってもらいたい。そして、それらの色彩を際立たせるために、ギャラリーは白いキャンバスでありたいのです。
とても気に入っているコンセプトなのですが・・・問題が一つ。
それは、コーヒー豆による汚れが目立ってしまうのです。
ギャラリーでお出しするコーヒーは本格的なスペシャルティコーヒー。
K I N A L Iの利用者さんには、こだわりの豆の見極めや、しっかりとした抽出技術を身につけていただきます。
極上のコーヒーを淹れるには、道具にもこだわる必要があります。
でも、コーヒーツールで白いものはなかなか無いのです。黒か、ステンレス、色付きの陶器やプラスチックが圧倒的に多いのです。
その理由がわかりました。コーヒー豆は、ひくとかなり飛び散ります。また、静電気で色々なところに引っ付きます。
散らばるコーヒー豆を見てイライラするという、カフェにあるまじきマインドになってしまいます(笑)

カフェをやりながら白にこだわるのは、なかなか骨が折れます。
でも、こだわった結果生まれる風景はとても美しく、気に入っています。
写真映えする空間なので、ぜひインスタネタを撮りにきてくださいね!
どこかに、美味しくて真っ白なコーヒー豆ないかなぁ・・・情報お待ちしています!